Masakazu Yoshida

「読点はボーナス」である

2015-01-27 09:00

「読点はボーナス」という表現があります。

出典は忘れてしまったのですが、読点(文中の区切りに打つ点。「。」ではなくて「、」の方)の性質をよく捉えている表現だと思います。

読点は誰に対しての「ボーナス」というと、これは明らかに読者にとってのボーナスです。つまり、適切に読点を打ってあげると、日本語の文を読み易く、かつ、誤解のないものにできます。

しかし、読点は、あくまでも「ボーナス」であって、必須のものではありません。文の終りを示す句点(「。」)がない文章は考えにくいですが、読点がなくても日本語の文として成立します。読点なしでは、時として、首をかしげるような読み難い文にもなるかもしれませんが。

問題は、「読点はボーナス」であるとは、書き手の立場から見ると、「読点の打ち方に明確なルールがない」ことです。日本語の書き手は、自分自身で読点の打ち方のルールを見付ける必要があります。これがとても難しいのです。少なくも私にはそう感じられます。

読点の打ち方のルールについては、また改めて考えてみることにします。