Masakazu Yoshida

石鹸と洗剤の使い分けシステム

2015-01-20 11:00

私は手肌が弱くて、食器洗いには手袋(医療用のラテックス素材のもの)が手放せません。日常生活でも、洗浄のための化学物質(洗剤)を使う機会は多いので、肌荒れの悩みは他人事ではなく、石鹸や各種洗剤の使い分けの試行錯誤を繰り返してきました。

現在の私のシステムは、直接体に触れるところには、原則として石鹸を使う。そうでなければ、適材適所で、界面活性剤が入った中性洗剤も使う、というものです。

まず、石鹸を使う場合から。お風呂、シャワー、洗顔、髭剃り、食器洗いには、石鹸を使います。

お風呂やシャワーで体を洗う場合は、必ず石鹸を使います。コストパフォーマンスの観点から、入手しやすい、そこそこの品質の純粋な石鹸(石鹸素地以外の成分が入っていないもの)を使っています。シャンプーやリンス、ボディーソープはなるべく使わないようにします。なぜなら、肌に界面活性剤を接触させることがよくないだけでなく、それらの製品には、他にもよく分からない成分が数多く含まれているからです。それらの成分の適否をすべてチェックすることは困難ですので、避けた方が無難です。

洗顔や髭剃りについては、石鹸の一択です。高い石鹸(余計な物質が添加されている)ではなく、石鹸素地の品質が高いものを選ぶといいと思います。使い方は、石鹸を泡立てて、やさしくそっと洗い、後で、肌の乾燥を防ぐための成分(ワセリンやグリセリン溶液など)を少し補給するだけです。

食器洗いにも、石鹸を使います。石鹸だと、食器を少し洗う程度であれば、手袋をしなくても肌荒れすることはありません。液体状の食器用石鹸は割高で、かつ、普通のスーパーでは入手しにくいので、どこでも売っている、固形の台所用石鹸(商品名「白いふきん洗い」)をスポンジにつけて使っています。ただし、極端な油汚れについては、石鹸では落ちにくいので、ペーパータオルや「たわし」を使うか、中性洗剤を少しだけ使います。

反対に、洗剤を使った方がいいと考える用途には、積極的に洗剤を使います。たとえば、洗濯と眼鏡のクリーニングです。

洗濯には、蛍光増白剤や漂白剤が入っていない、コンパクトタイプの中性洗剤を使っています。洗濯用石鹸を使っていた時期もあったのですが、洗剤と比べると、割高で、冷水での洗浄力が劣ること、すすぎが面倒という問題があるので、現在は洗剤に落ち着いています。洗濯液が直接体に触れる機会は少ないので、特に問題はありません。

眼鏡のクリーニングにも、中性洗剤を10倍ぐらいに薄めて使います。眼鏡に石鹸は使えません。石鹸は弱アルカリ性なので、レンズの表面加工(コーティング)にダメージを与える可能性があるからです。

まとめると、体に触れるところは、なるべく石鹸を使うのが安全です。石鹸で肌荒れはおきません。気になるのであれば、使用後に肌の乾燥を防ぐ成分を少しだけ補給するといいです。これに対して、中性洗剤、それに類したシャンプー、リンスなのどの薬剤は、肌のトラブルを引き起すリスクがあります。しかし、体に直接触れない用途では、洗剤の方が優れている場合も多いので、用途ごとに積極的に活用すべき、ということになります。